「家族葬」の意味するものを知っておこう

「家族葬」の意味するものを知っておこう

大仰なお葬式を上げたいという人はすくなくなっています。

 

それで選択肢として「家族葬」を考えます。実際に町を歩いてみても「家族葬」という看板を、あらゆるところの葬儀屋さん、斎場で見かけます。「家族葬で!」という消費者も増えているのでしょう。しかし、注意しなければならないことがあります。

 

それは、「家族葬」の定義は、実は曖昧だということです。

 

家族葬は「比較的小規模なお葬式」

 

「家族葬というネーミングは、ある葬儀社が商品名としてつけたもので、実際には「比較的小規模なお葬式」ぐらいの定義しかありません。多くの家族葬が、普通の葬儀で行うセレモニーを踏襲しています。言葉のイメージに惑わされず、故人を送るのにふさわしい家族葬の内容を考える必要があります。」(P49)


家族葬とは、キャッチーな「商品名」に過ぎず、多くの場合は、葬儀の規模を小さくしたものです。いわゆる「仏式」の通夜があり、告別式があります。会葬者が少ない(10名〜20名程度)というのが特徴です。

 

 

たとえば、シンプルなお葬式が提案する家族葬は、会葬者10〜20名程度で、39万8000円のプランがあります(グレードにより43万8000円まで値上がりします)。生花祭壇(かなり小規模なもの)や、葬儀場利用料金、遺影、受付、司会進行、式中初七日(繰り上げ法要)などが含まれます。通常の葬儀で行われるものがだいたい、含まれて、会葬者だけが少ない(親族のみ)と考えるとよくわかります。

 

家族葬の場合は、会葬者が少ないために、香典や弔慰金などが無く、実際には一般の葬式よりも葬家が支払う葬儀費用が高くなってしまうこともあるようです。ちまたで喧伝される「家族葬」は、あくまでも、規模を落とした小さな仏式の葬儀とみなすのが正しいでしょう。

 

しきたり通りの家族葬をあげる意味があるか?

しかし、考え方を変えれば、家族だけでするわけですから、従来の葬儀のカタチに縛られる必要は全く無いと言えます。檀家であり、仏式で葬儀をあげなければならないなどの縛りが無いのであれば、あえて、家族だけで、このカタチに従う必要は無いと思えます。家族だけで行うメリットを充分に活かし、ゆっくりと故人を見送れるようにすれば良いのです。そこに、格安のプランで派遣されたスタッフが同席する必要も無いし、小さな貧相な祭壇を据える必要もない、そう私は思います。

 

遺体をどう処理するかという現実的な側面に関しては「直葬」で対応すればいいのです。その後、親族だけで故人の思い出を語り合ったりする時間を持つのは良いことではないかと考えます。あえて葬儀社を介入させずに、何らかの儀式を持ち込まずに、行えるからこそ本当の「家族の葬」になります。ただ、規模が小さいけれど、一般的な仏式葬儀のカタチを模したものをすべて行うなら、せっかく家族葬にする意味が失われてしまうと、私は思います。

 


東京行 036-居酒屋氣氛 / Mingway閔衛

 

島田 裕巳氏は著書の中で、直葬を上手に使うことで、家族をゆっくり見送る機会になるということを述べています。それは、しきたりや儀礼的なものに縛られないからで、その分、自由に家族が通夜の代わりに、故人の思い出を語り合う時間をもったり、一緒に食事をしたりしながら、本当の意味での「葬儀」を行うことができるのです。(直葬のメリットは「故人を偲ぶ余裕」があること

 

そこまでシンプルにするなら、単に葬儀会社が決めた「安い葬儀」のパッケージとしての家族葬に翻弄されることは無いのです。葬儀社も単なる、グレードを下げたお葬式としかみなしていないとしたら、ただ貧相な、お葬式になってしまいます。(「家族葬=安い葬儀=上客ではない」

 

遺族として、何を本当にしたいのかをよく考えて選択すれば、きっと思い出に残る、そして悔いが残らない葬儀を行うことができると考えています。どう思われますか?

 

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