葬式しない方法

なんちゃってお葬式ライターの提言

 

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

 

30代から終活を始め、「ボクのお葬式はこうして欲しい」というサイトを運営しています。お葬式の歴史や、習慣をよく知るようになるにつれて、自分のお葬式は出来る限りシンプルに、いや、意味の無い儀式に多額のお金を費やしたり、遺族を疲弊させたりするくらいだったら・・・お葬式はしない というように気持ちが固まってきました。

あ、このサイトの中で、「葬式」という言葉を使うときの定義だけ、はっきりさせておきます。ここで私が言っている「葬式」とは、通夜や告別式を伴う最低でも50万前後はかかる、儀礼(セレモニー)を含む、いわゆる「普通の葬式」のことを指しています。

 

そんな私が、なんちゃって専門家として、私と同じように「葬式はしない」という願いを持つ方のために、葬式をしない場合知っておくべきことや具体的な方法をまとめましたので、このサイトをお役立ていただけるなら幸いです。

 

  • お葬式をしないで法律的に大丈夫なのか?
  • 葬式をしないと世間的(親族・近所の人)に大丈夫なのか?
  • お葬式をしないで火葬だけしてもらう方法とは?
  • お葬式をしないでもらう3つの方法とアイデア。
  • まとめ

 

まず最初に、お葬式をしないという選択が、事実上可能なのか、確認しておかねばなりません。特に二つの側面です。法律的に大丈夫か、世間的に大丈夫か、ということです。

 

お葬式をしないで法律的に大丈夫なのか?

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

まず最初に、お葬式をしないことで、法律的に処罰されないのか?を考えておかなければなりません。いくら自分が、そうしたいからと言って、違法行為であれば遺された家族にとにかく迷惑をかけてしまいます。「その時」に自分はいないのですから・・。とんだご迷惑ですよね。ここは最初にクリアすべきハードルです。

 

結論から言えば、葬式をしないことは「法的」に言って、全く問題ありません。

 

無問題!

 

モーマンタイです。

 

意外に思われる方が多いと思いますが、現在の日本の法律で定められているのは、人が亡くなった際にすべきことは、「役所に死亡届を出すこと」だけです(戸籍法86条)。具体的には、次の事柄が義務付けられています。

 

必要なのは「死亡の届け出」だけ

死亡の届け出は届け出義務者が、死亡の事実を知った日から七日以内に、これをしなければならない。届け出には死亡の年月日時分、場所を記載し、死亡診断書を添付する。この届出によって死者は戸籍から抹消される。遺族の印鑑と代行者の印鑑があれば、葬儀社がこの届出を代行することも可能。
ですから、複雑なことを一切せずに、最低最小限で死者を葬る方法とは「七日以内に死亡診断書を添えて、死亡届を出し、火葬許可書をもらい、火葬して納骨すること」(P53 死に際の法律Q&A-葬式をしないことは可能か)ということになります。

 

(参考)

 

つまり、

 

死亡届け以外はすべて「オプション」

 

してもしなくても良いというのが、法律上の理解なのです。もちろん、遺体の処理はしなければなりませんから、死亡届の提出の後に、火葬を行う際の「死体火埋葬許可証」を発行してもらうのですが、厳密に言えば、死亡届さえ出せば、その後に、葬儀という「儀式」をしようが、しまいが、仏式で行おうが、キリスト教式であろうが、無宗教式であろうが、そもそも、葬式をしないという方法をとるとしても、なんら罰則は無いのです。これを知るだけでも安心できますね。

 

私は叔父が亡くなった際に、病院で死亡診断書をもらい、その足で市役所に行き、20分くらいで死亡届を出し終わりました。実質これだけが、法律的には絶対必要なことなのです。あまりにも、葬儀社が幅を利かせるようになり、仏式葬儀は「当たり前」のように行われていはいるものの、必ずしも必要なものではない、ということがわかると楽になります。

 

法的には大丈夫ということがわかりました、しかし、世間的には大丈夫でしょうか?次に、葬式をしないという選択をした際に、そびえ立つ、世間体の壁について考えてみます。

 

葬式をしないと世間的(親族・近所の人)に大丈夫なのか?

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

実のところ、お葬式をしないと決定するときに、一番難しいのは世間的な圧力です。

 

お葬式は、して当然のもの、と考えている人にとって、お葬式をしないという選択はなかなか認められません。これは驚くほど、感情が絡む問題となります。特に難しいのは、遠い親族です。普段はほとんど、行き来が無いにもかかわらず、このようなときには出てきて、いわゆる「一般的な葬式」をさせようとします。お寺を関係させずに、仏式では行わず、葬儀らしい葬儀もしない、こう話したらどんな展開が予想されるでしょうか。「それだと死者が成仏できない」「死者を大切にしていないのか」。こういう非難を浴びることがあります。ほとんど、それまで故人が無宗教でも、関係なく、まわりと同じようにさせようとする「風潮」、残念ながら、これあります。

 

しかし、実際に手間のかかる葬儀を行うのも、費用を払うのも遺族です。そして、その数日が終わってしまえば、親族も、近所の人も、すっかりそのことを忘れてしまいます。そう考えると、他の人に振り回されずに、きちんと意志を貫く方法を考えておくのがベターだと言えます。

 

お葬式をしないことに対する批判を交わす方法

 

これをクリアするためには、「事前の策」が必要となります。前もって、この点など話し合っておかないと、ほとんど、その希望がとおることは難しいと思ったほうが良いでしょう。とりわけ遺族が板挟みにあって、とても苦しんでしまいますので、遺族のためにも、生前に本人が自分の意志をはっきりさせておかねばなりません。

 

本人(故人)の意志を生前から示す

400日以上の闘病の末、ご主人を亡くされた奥様の手記を読みましたが、その中には大変参考になる事例がありました。もう、死ぬことが免れられないとわかってからは、病床に親族を呼んで「お別れ」をしたというご主人の記録が載っています。そして、自分の口から、死後は「直葬」(火葬だけで儀式をしない方法)で遺体を処理してもらうということを、了解してもらったそうです。

 

やはり本人の意志であるというのは非常に重要です。遺言や遺書も大事かもしれませんが、できるなら生前に本人が自分で話しておけば、遺族がその後に困った事態に巻き込まれることは大いに防げます。それでも、後に、親戚から「仏壇だけは買ったほうがいい」と言われたようです。故人の願いを丁寧に話したところ、引き下がってもらえたようですが、この手順を抜かしてしまうと、いざ葬儀をする、しない、の場所で、壮烈な遺族戦争が起きてしまいます。これは悲惨です。必ず、事前に(生前に)自分の願いは、口頭で、文面で、あらゆる方法で残しておきたいですね。

 

 

以前、書評もさせていただきました(「お別れは生きているうちに」

 

家族が突然亡くなってしまった場合など、急遽、葬式をしないという決定をするのは、やはり難しい場合がありますが、事前によく話し合いができていれば、そして、故人となる人(本人)の願いが伝わっていさえすれば、全く問題は生じないと言って良いでしょう。生じても最小限ですみます。

 

遺言書で「葬式は不要」と書いておくのはどうか

 

基本的に遺言書で明記できるのは、財産に関連した相続事項だけです。他の文言は書いてあっても、なんら法的な意味を持ちません。ですから、遺言を書いておいても、それが絶対、お葬式をしない保障にはなりません、当たり前ですね。遺書やエンディングノートのように、法的な意味を持たなくても、自分の希望を書き記しておくことは可能です。

 

私が以前関わったおばあさんの葬儀では、親族が駆けつけて普通に葬儀をしようとしていましたが、おばあさん自身の遺書があり、すでに葬儀社を決めており(遺体の処理だけを頼む)、出来る限り葬儀を行わないで欲しいと明記されていたため、親族はすぐにそれを尊重していました。ですから、文書にして、自分の意志を書き記しておくのは、全く無意味ではないといえると思います。(直接話している方が強いとは思いますが)

 

法律的も大丈夫、遺族としても大丈夫となれば、あとは、葬式をしない具体的な方法をしっかり知っておけば、対処できます。

 

お葬式をしないで火葬だけしてもらう方法とは?

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

今まで述べたように、お葬式をしないと!という強い意見があることもありますが、多くの場合はそれは、仏式以外の葬儀の方法を知らないから・・です。非常にシンプルに、葬式をしないで終わらせる具体的な方法を知らないがゆえに、不安になってしまう。後悔が残るお別れになってしまうのではないか、その恐怖が、人を感情的にします。しかし、情報がしっかりあれば、何をどうしたら良いのか、わかっていれば何も不安は無いのです。

 

火葬だけの「直葬」を選択する人が増えている

 

お葬式をしないで、

 

火葬のみで終わらせることを「直葬」

 

と呼びます。儀式・セレモニーとなる通夜や告別式などが一切無いので、ただ遺体を運び、納棺し、火葬所で焼く(荼毘に付す)だけです。非常にシンプルであり、15万〜25万くらいで終わらせることが可能です。近年、このスタイルが爆発的に増加しています。都市部では3割〜4割の人が、ごくごくシンプルに、お葬式をしないで「直葬」を選ぶと言われています。

 

私も自分の葬儀に関しては「直葬」をする予定です。自分で必要な流れをまとめてみましたので、参考までにご覧ください(ボクのお葬式 直葬の流れ

 

直葬は桁違いに費用も手間もかからない

 

お葬式でもっとも費用がかかるのは、儀式(通夜や告別式)と宗教(お布施・戒名)です。ですから、この部分を全く抜かすだけで、通常は100〜200万費用が浮くことになります。私が見積もった直葬のプランは15万円でした、後ほど、これについては説明しますが、数日の間に急いで行う無味乾燥な葬式をあえてせずに、その分の100〜200万を、遺族にもっと有用に使って欲しいと思うのは私だけでしょうか。

 

直葬の費用に関しては以前まとめた記事がありますので、御覧ください。

 

参考記事:

 

お葬式(儀礼)を一切しなくても、シンプルに故人を見送ることはできますし、私自身はそれを望んでいます。最後の最後に、数百万かけるなんて、それまで質素に生きてきた私のポリシーではありません。ほんと、恥ずかしいですよ。では、最後に、「葬式をしないで欲しい」という自分の願いを確実に叶えてもらうためのアイデアを3つ考えてみます。

 

お葬式をしないでもらう3つの方法とアイデア

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

考えてみれば、葬式のときに、自分はもうこの世にいないわけですから、自分の願いをちゃんと叶えて欲しいと思ったら、それなりの努力が必要だと言えます。現実的にどこまでするかは人によって異なると思いますが、確実に自分の願いが果たされるようにするための3つのアイデア(そのうち2つは、私もやっています)を提供します。

 

直葬を嫌がらない葬儀社を決めておく

 

直葬は、葬儀社を頼まなくてもできますが、実際には相当困難です(葬儀屋なしで葬儀を行うことは可能か)。ですから、ほとんどの人が何らかの葬儀業者を使用することになると思いますが、直葬を嫌がる業者も少なくありません。

 

実は葬儀社の儲けというのは、儀礼部分(通夜や告別式)にあります。祭壇のレンタル(数十万〜数百万)や、葬儀の進行に関わるスタッフの派遣費用などが、葬儀社の儲けです。また、香典返しや精進落としなどの別業者に頼むものでも、しっかりキックバックを受け取っているようです。ですから、この部分がそっくり抜けると、葬儀社としては、かなり「美味しくない」お客さんになってしまいます。

 

過去に、私が関わった葬儀社さんでは、「火葬だけをお願い」すると露骨に嫌な顔をされたり、最低数十万はもらわないとできない、と言われたりしました。何のオプションもつけなくても、この金額は払ってくれ・・と、なんたる傲慢。しかし、葬儀屋さんの半数以上は、直葬を未だに好んではいないと思います。だからこそ、直葬を喜んで引き受けてくれる葬儀社を探しておくことが必要です。

 

私が、使用したのはシンプルなお葬式という会社でしたが、

 

この業者を使ったのは、直葬専門のプラン(15万〜)があるからでした。このようなプランをしっかり押し出している会社であれば、嫌な顔などされません。小さなことかもしれませんが、直葬を進んで引き受けてくれる業者を探すのもストレスに満ちていますので、まずは業者を選んでおくのが良いと思います。

 

火葬のみ(直葬)の生前見積もりしておく

 

可能であれば、直葬の生前見積もりをしておくべきです。普通、葬儀の生前見積もりというのは金額が大きく変わるので、事前に見積をとってもあまり意味が無いと言われます。しかし、これは間違いで、、、直葬の場合は、見積と実際に行う際の金額が大きく変わることはありえません。一般の葬儀は、通夜や告別式への参列者次第で、香典返しや精進落とし・料理などが変わりますから、金額も相当上下します。しかし、直葬の場合は、儀礼部分は一切無いわけですから、基本的には遺体の搬出や火葬にかかる料金だけです。金額が大きく変わることはありません。

 

地域によって、使える斎場や火葬場などが違いますので、事前に見積をとっておくと安心できます。私は、シンプルなお葬式に見積もりをとりましたが、その後のセールスの電話などは嫌だったので(そもそもありませんでしたが)、メールのみで見積もりを取りました。この地区での斎場や流れ、オプションの料金などもわかり、いざというときの備えができました。(シンプルなお葬式にメールで見積をとってみた

 

すべてメールのみで完結したので助かりました。いざというときに、電話できる名刺カードももらえましたので、これを免許にはさんでおきますし、あとは、いざというときには家族にお願いして、事前に決めてある葬儀社を使用してもらおうと思います。すべて込みで15万円程度で直葬が行えますので、私は、その分くらいは別によけておいて、葬儀の費用にしたいと思います。一般の葬儀なら150万はかかるかもしれませんが、桁が1つ違いますね。

 

私は、すでにここまでは準備しています。最後のアイデアは、もう少し死期が迫ったら考えたいと思います・・・(涙)

 

公正証書を作成し、生前契約を交わしておく

 

この場合は、絶対に葬式をしてほしくないという非常に強い意志があるという場合です。家族の反対も押切り、法的にも有効にする方法があります。それは生前契約というシステムを使うことです。NPOりすシステムが提供していますが、公正証書を使い法的に有効な宣言書を作ります。そして、生前契約アドバイザーを契約履行者にして、自分が死ぬと、確実に願いが遂行されるように手配していきます。

 

 

以前に書評しました>死ぬ前に決めておくこと-生前契約

 

これは法的にも有効で、「絶対」という確証が持てますが・・・そこまでする必要があるかどうかは微妙です。また確実に、なされるために50万ほどを預けて置かなければなりませんが、そこまでの守りたい資産や意志が無ければ、今まで述べたとおり、直葬を行ってくれる葬儀社を決め→生前見積もりをとっておく ということで十分に足りるのではないかと思っています。

 

お葬式をしない方法まとめ

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

 

ということで、まとめてきましたが、お葬式をしないことは十分に可能です。問題は、お葬式って、やっぱ必要なんじゃないかな?という思い込みの壁です。本人も家族も遺族も、みな、お葬式にきちんと向かい合ったことがなければ、なかなか、分からず、わからないからこそ、シンプルで簡便な方法をなかなかとれないという現実があります。

 

私は個人的に、葬式をしない だけではなく、このシンプルな直葬という方法があることをもっと知ってもらいたいと思い、サイトを作成しました。この機会に、自分の逝き方を考え、生き方さえ考える機会にできるなら、幸いです。よろしければ、私の希望をまとめた下記サイトを御覧ください。

 

シンプルな直葬の魅力をもっと感じていただけるなら幸いです。

 

「葬式はしない」という人のための現実的な方法と手順

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