【書評】しがみつかない死に方(香山リカ)

葬儀を取り巻く「デスケア」産業

このページは下記書評の一部です。
【書評】しがみつかない死に方-香山リカ

 

エンディングサポートという小学保険を販売している倉田さんのセミナーの様子を著者は、引用しながらコメントしています。

 

葬儀・葬式を中心として、その周辺ビジネスのことを「デスケア」産業というらしい。なかなかブラックな感じですね。私は終活ビジネスと呼んでましたが、葬式・葬儀だけではなく、遺言・相続の生前準備に関わる「プレニード」から死後のことを扱う「アフターニード」、確かに巨大なニーズがあるジャンルです。

 

デスケア産業

 

「最近は、「葬儀社は葬儀のことだけ」という分業システムは終わりつつあり、「人の死」をトータルにサポートしようとする動きが高まっているそうだ。死を迎えるにあたって「プレニード」があって、死後の後始末や身仕舞いが「アフターニード」。そして、その中心にあるのが葬儀社が担当する「葬儀」。この死の前後をトータルで「人の死」をサポートするビジネスは、「デスケア産業」と呼ばれるという。」(P101-102)

 

「具体的にはプレニードに含まれるのは、後から触れる「遺言」を中心とした本人による葬儀や埋葬の事前相談や生前予約だそうだ。そしてこの分野に該当するさまざまなビジネスが生まれつつあるというが、注目すべきはこの時点では指揮をとるのはあくまで本人、ということだ。倉田氏は「自分が死を迎えるにあたって、死後に必要な諸手続きの相談までできるかというところがひとつのポイント」と話していた。・・・自分の死や死後に積極的にかかわりたい、「死んでしまったらすべておしまい、自分の意志ではどうにもならない」というのではなく、「なるべく生前に自分で決めておきたい」という人が増えていると考えても良いのではないだろうか。」(P102-103)

 

「倉田氏はこんなことを言っていた。「本人はもういないんですけれども、自分の思った通りの処理をしてくれる人がいてほしい、という声があるんです。その流れの中で、当社はどちらかというとこのアフター側の資金を簡単に提供する、という役割を果たします。そのとき、たとえば、「プレニード」側を担当してくれる弁護士事務所さんと提携して、ご本人の思いを死後に弁護士さんが執行するという仕組みを作ったりしています。」(P103)

 


私が嬉々として読んでいる終活本は、大方、この中のどれかに分類されていくわけですね。時代の潮流があるのだと思いますが、近年とりわけ、増えているのが、プレニードだといいます。まだ死ぬ前から、自分で死んだ後のことを整理するために、業者を依頼したり、相談したりする人が多いのだといいます。これも、今までにないことなのではないかと思います。

 

自分の「生き様」だけではなく「死に様」まで、「自分で決める」人達の存在です。ここが、大きなビジネスチャンスになっているというわけです。今までは、「私の目が黒いうちは」と、生きているうちはがっちり自分の意見を通すけど死んだら、その後のことは家族でやってね・・・というのが普通だったと思いますが意外なくらい、自分の「その後」にこだわる人が増えているわけです。

 

私が、この葬儀・葬式サイトを作った際にも、ある人たちから、

 

「葬儀ってのは、緊急感があってその場で探すものだから、
こういう種類のサイトって受けないよ」

 

そんな風に言われたことがあるのですが、時代は変わってきています。生前準備を行う人が多くなっているんですね。その場、その場ではなくって。現に私もそうです、だからこそ、まだ死は見えないかもしれないけど、生前見積もりをしました。そういう人を対象にサイトを作ったわけですが「プレニード」という言葉を聞いてよく理解できました。私も「デスケア産業」」の一員なんですね(笑

 

 

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