病院付き葬儀社の裏事情

病院付き葬儀屋さんの裏事情

病院に待機している葬儀屋さんとの関係は、どうしても一番最初に触れておく必要があります。というのは、どれだけ準備して、生前に見積もりをとっておいたり葬儀屋さんと打ち合わせをしても、病院に待機している葬儀屋さんとの関係を考えておかないとすべて無駄になってしまうことがあるからです。

 

今回、葬儀屋さんが入札で病院に入っているその裏側をもう少し詳しく知ることができました。それは、必死になる(強引にもなるわな)と思えるような方式でした。病院に葬儀屋さんが入り込むためには、入札形式で権利を買うそうです。

 

 

「都立病院のように、病室から霊安室までの施設内の搬送を、一体1000円で競争入札により図っている・・・その入札条件が厳しい。死亡の連絡が病院からあったら30分以内に到着し、死亡した病室、というより遺体に対する処置を終えた場所から病院内の霊安室まで搬送するというだけの仕事で、一体につき1000円での報酬である。この仕事は二人でなければ困難である。これでは、まずビジネスになりえない。にもかかわらず、数十社も入札に殺到するのは、病室から霊安室に行くまでのわずか数分から10分程度の時間に、葬儀の受注をしよというのだ。葬儀ビジネスとしての営業チャンス獲得のために多額の投資をするのであり、その投資をめぐって、葬送業界にさまざまな問題が生じる。」(P19)


10分前後での病室から霊安室運びの仕事が入札形式だというのは初めて知りました。看護婦さんがやっているのではなかったのか?というのがまず感じた点ですが、民間病院とはまた違うのかもしれません。いずれにしても,これ単体のしごとでは利益にはならないわけですが、その場で「勢い」で葬儀を受注するために葬儀屋さんは、入り込んできているわけですから、どうしても強引に感じられるような「営業」をする可能性があるということです。
(参考:病院で紹介してもらった葬儀屋さんを使うべきか

 

以前の書評でも書きましたが、搬送するのに棺が必要だと言われ20万円の棺を売りつけられてしまったり、勝手に葬儀の受注をしたように物事を進めてしまったり、死んだ直後の病院付きの葬儀屋さんとの関わりは、まず最初に、考えておかねばならないことです。

 

著者のアドバイスも、元葬儀屋さんだった方のアドバイスも基本は同じでした。

 

「病院専属業者しか選択の余地がない場合の利用者の知恵としては、自宅までの搬送を発注し、
自宅に着いたら運賃の精算をするという方法がベストだ。」(P20)

 

可能であれば、事前にお願いしていた葬儀屋さんを病院に呼び、最初から最期まで一社でお願いできると良いのですが、そうは行かない時もあるかもしれません。その際には、まずは搬送をお願いするという知恵です。ただ、この場合、どこに搬送してもらうか、自宅なのか、斎場なのか、これも予め決めておかねばならないということになります。自宅に安置できないとすると、斎場を借りるしか無い可能性もあるわけですが、葬儀屋さんに依頼しないと、この手配は難しいわけですから、その場で即決しなければならない問題ですから、こればかりは、今から決めておくのが良いと思えます。
(参考:遺体を安置する場所を決めておく

 

病気にしろ、事故にしろ、私たちのほとんどが最終的には病院で亡くなるのでこれは考えておかねばなりません。

 

この本の前半でこの点が触れられているのは、葬儀に関して色々自分で決定しようと思っていても、病院で亡くなったあとに、どんどん物事が進み結局は、事前に考えていたことが全く実現できないという危険があるからでしょう。これは、葬儀をどうするこうするを考えるにあたって、まず最初に決めておくべき極めて現実的な話だと言えます。

 

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