自分の葬儀を考えなかったこと

自分の葬儀を考えなかったこと

さて、最後の点は、私の専門分野である葬儀に関しての視点です。

 

最期の「儀式」を自分でプロデュースするのは簡単ではありませんが、最後まで向き合うことによって、自分の希望がかなえられます。

 

 

「彼女は淡々と自分の葬儀の準備を行った。・・・彼女も自らの葬礼が必要以上に華美になることを心配していた。だから自ら葬祭業者と話を詰め、彼女の死後も滞り無く、ささやかな葬礼が遂行されるように、彼女は緩和ケア病棟にてその計画をねっていた。果たしてその願いどおり、質素だけれども素晴らしい葬礼が催されたとの後日談を耳にした。」(P101-102)

 

「自分の葬儀の準備をしていた彼女は、死ぬことを恐れていなかったが、周囲にはとても注意を払い、惜しみない愛情を注いでいた。だからこそ、自分の死後に家族の手を煩わせることがないように、一切を事前に行っていたのだろう。彼女のけんがんに改めて驚嘆すると共に事前に準備しておけば、こんなに円滑に物事が進むのにと感嘆もした。」(P104)


著者がいうように、喪主の経験をしたことがある人や、従来の葬儀が華美なものになることを知っている人ほど、なんとか葬儀をシンプルにしたいと思うものです。

 

日本の葬式(仏式)は、世界でも例を見ないほど、高額になることがあります。接待費・食事なども含めると200万近くの出費になるということもよく聞きます。介護やホスピスへの入院などを含め、家族にも多大のストレスをかけてきて、なお最後に、金銭面でも負担をかけたくないと思うのは人情です。

 

ただ、この準備をなおざりにすると、「お葬式は普通通りやってあげたい」という、従来の考えの親戚友人に押され、葬儀社のプラン通りの高額の式をあげることになってしまう場合が少なくありません。ですから、準備は生前から、可能であれば、自分と喪主の立場で行っておくべきなのです。

 

前述の、金子哲雄さんは、生前見積りをし、奥様と葬儀屋さんと、葬儀の綿密なプランを組んでいました。「え、本人の葬儀ですか?」と葬儀会社の社長には驚かれたとのことですが、今では、生前から見積もりをとっておくのは決して難しいことではありません。私は、葬式はできるだけシンプルに(できるだけ安く済ませて)遺族にそのほかのことにお金を使ってほしいと考えていますから、シンプルなお葬式を使って生前見積りをしました。

 

私の場合はだいたい15万円で、葬式すべてを済ませる予定です。

 

だんだん、本人が自分の意思で葬式の準備をすることが一般化していますのでこれは今から行っていくとよいことではないかと私は思っています。

 

前述の「僕の死に方」を著した金子さんは、奥様の悲嘆をいやすために、感謝の全国キャラバンというイベントを用意したようです。各地の知人のところに出向き、お店でおいしい料理をおもてなしするのです。遺された遺族が、どのように気持ちを切り替え、いやされていくのかを考えておくのも親切なことなのかもしれません。

 

私にとっては、遺族になるのは「妻」一人です。自分のこと、その存在を、覚えていてほしいという気持ちはないわけではありませんがそれは逆に妻の人生を縛ることになりかねませんから、妻が、新しい環境に引っ越しができるような資金を蓄えておきたいと思います。

 

一人暮らしでも、自分の好きな家具を揃えて、新しい気持ちで生活できるように、新たなスタートを切れるようにしておきたいです。引っ越しや、場所を変えると大いに環境の変化があり、気持ちをクリアにすることができます。(と、思います)故人と暮らした思い出をずっと引きずって生きていく必要はありません。

 

そして思い出したいときにはネット上にいつでも、私の作ったコンテンツが目に触れるようにしてあげたいものです。そのためにも、今の部屋はできるだけ持ち物を少なくし、「もの」に依存しない、ミニマリスト的な感覚で生活していきたいものです。遺すのはコンテンツだけ。

 

こういうのはどうでしょうか。

 

今のところ、いつ死ぬかは決まっていないのですが、今から「死」に向かい合うことで、私は今、確実に「生きている」ことを実感しているのです。

 

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葬儀屋さんと生前打ち合わせをしてみました。



 

これは、私の考えですが、葬式は儀礼を一切取り去り、
出来る限り「シンプル」にしたいと思っています。
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