遺産をどうするか決めなかったこと

遺産をどうするか決めなかったこと

さて2番目はちょっと現実的な話になりますが、相続に関するものです。

 

現実的なトラブルが生じる可能性もあり、最後の最後に、負担をおうのがお金の問題です。著者が指摘するのは、生前に相続に関して、取り決めたことにより、家族の中にちょっとした不和が生じる危険についてです。

 

 

「医者をしているときれいごとばかりではない人間の生業の諸相を目撃することになる。遺産を残った家族で上手に分けてくれるなど期待するべきではない。残念ながら、配偶者も絡んで来る兄弟たちとの関係は常に盤石とは限らないのだ。」(P95)

 

「遺産の問題が難しいのは、下手をすると介護意欲にも及んでくるところである」(P95)

 

「主介護者のみに極大な負担がかかりながら、あくまで遺産は均等であることに主介護者は納得が行かず、介護意欲が著しく低下することになる。」(P96)

 

「遠方の家族がそれでも遺産が均等割されることに安堵し、とたんに足が遠のいたりする。早く平等にをモットーにしたために、現実とそぐわなくなってしまい、結果人間の本性が露わになり親は傷つく。いずれも義や仁が足りない行いだと思うのだが、なかなか人の世は難しいものである。」(P96)


私は、ライフワークとして終活の中でも、相続の問題には熱心に取り組み、勉強を進めていますが多くの実例は、故人が亡くなった後の、親族同士のトラブルであったり、税の問題であったりします。それも当然です、弁護士や税理士がかかわるのは、そのタイミングだからです。

 

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しかし、今回、新たな視点で相続を見ることができました。ホスピス医として、著者が目にする遺産に関する問題は、リアルなトラブルの存在を明るみに出します。自分の「死」を意識する人の多くが、遺産や相続問題を生きているうちに道筋を示そうと、生前にいろいろなことを行おうとしますが、これがかえって問題になることもあるようです。

 

著者が指摘するように、

 

生前の相続に関する話し合いは介護意欲の減退につながるという問題。

 

これは、親にとってはつらい現実です。

 

遺産を平等に分けようという話し合いを生前に進めたゆえに、おもに介護してくれる「主介護者」は、負担は自分一人で担うけれど、金銭的な見返りは他の人と同じであることを考え、介護意欲が大いに低くなることがあるそうです。また、その逆に、介護を一切しなくても「取り分」が変わらないことを知った子供がほとんど、介護しなくなるなど、複雑な問題が生じます。

 

お金が絡むと、兄弟・家族間でも問題が生じるわけですね、切ないところです。

 

私の親戚でも、高齢の母(90代)を住み込みで世話している娘(70代)がいます。三食のお世話から、病院、介護、すべてを一人で行っていますが、いざ、母が亡くなった時に、ほかの兄弟と平等に財産が分けられるというのも不公平を感じるだろうというのは、容易に想像できます。

 

今まで、私は、とにかく生前から相続の問題はクリアにしておけば、何の問題も起きないと思っていました。しかし、生前に決めてしまうことのリスクがあるというのも初めて知りました。

 

お金の問題は事前に整理・準備する

 

「病で弱ってからこの繊細かつ労力が必要な作業をするのは荷が重い。しかし、あなたが死んだ後に家族がこれを成すのは争いのもととなることがある。だからこの作業は延滞なく着手したほうが良いと思われる。事実、お金関係の諸問題は遺産に限らず、多くの患者さんが死を前にして銀行に何度も連絡しなければならなかったりするなど、本当に大変そうだった。ある程度の年齢になったら、一度はきちんと整理、準備しておきたいところだ。」(P98)


自分の老後の費用を決めて、グループホームなどに入居してしまう人も少なくないようですがその気持ちも、そして、実際的な問題の解決策として理解できないこともないわけです。相続は、公正証書遺言などで法的に、自分の意思がちゃんと残されるようにしていく。その選択もいたしかたない、ともいえるかもしれませんね。

 

そのような点も理解したうえで、放置せずに、この問題も一歩ずつ決めておかねばならないというわけですね。いざ、死が現実に見えてからではなく、ずっと前から準備なのです。

 

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