【書評】僕の死に方 エンディングダイアリー500日

【書評】僕の死に方 エンディングダイアリー500日

僕の死に方 エンディングダイアリー500日 (小学館文庫)

 

 

著者の金子哲雄さんを、私はリアルタイムで知りません。もともと、私はテレビを見ない生活をしているのでコメンテーターとして彼が出ている番組を知りませんでした。
明石家さんまにいじられるコメンテーター、主婦目線でお買い得情報をリサーチし、それを面白おかしく伝えるジャーナリストとして有名な方です。

 

彼の「死」は大きく報道されました。

 


 

私自身は、終活をはじめてから、「ソナエ」という雑誌で金子さんの奥様のインタビューで初めてその存在を知りました。

 

「肺カルチノイド」という致命的な病に侵されてから、難病との闘病・在宅医療・終末ケア・自分自身のエンディングの計画、残された遺族へのグリーフケア、まさに終活のすべてを命を削って書き残した偉大なライターでした。本書はジャーナリストとしての半生記であり、同時に終活指南書でもあります。

 

私は、書評ライターとして、相当な数の「終活」本を読んでいますが、実際に、自分の終活を「生放送」で書き残した金子さんの言霊には、他のどんな本の言葉も軽く聞こえてしまいます。それくらい、ぐっと胸にくるものがありました。生きているうちにこの本の感想をお伝えしたかった・・・そう思います。

 

ヨシ・ノリハラの感想

 

今まで読んできた、終活本の中では、1,2位を争うほど、心が打たれました。

 

私も結婚していますが、これは辛いな〜と、時折、本を閉じながら読みました。
500日という遺された時が、長いのか、短いのか、その期間の中で、
闘病から、死への準備に向かう、金子さんの心情が見事に綴られています。

 

奥さんが書いたあとがきで、死の直前の金子さんの様子には涙しました。
それと共に、夫婦ふたりで死を迎えることができる終末在宅医療について
興味が湧いてきました。もちろん、悲しいことです。
病院の騒然とした感じが無いだけに、もっと苦しく切なく、寂しいのですが、
最後のお別れはたった二人だけでしたいというのも事実です。

 

読んでいて苦しかったけれど、読んでよかったと思える本でした。
終活について、真剣に考えている方におすすめです。


 

僕の死に方 エンディングダイアリー500日 (小学館文庫)
金子 哲雄

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