【書評】葬式は必要!

自分らしい葬儀をあげるために

著者が、葬儀社を経営していますので、このポイントにはかなり重点を置いています。私自身、自分自身の葬儀を考える上で大変整理して考えることができた点がありました。

 

葬儀を考えるとき、決めるべき点2つ

 

「自分らしい葬式は何を基準に決めればいいのでしょうか。基本的には次の二つを決めてください。@儀式としての葬式を、どう演出したいか A火葬後の自分の遺骨をどうしたいか という二つです。」(P81)

 

「葬式は旅行と同じようなところがあります。パック旅行ならお得感がありますが、個人旅行は割高になります。自分らしさというオリジナルを出そうと思えば、費用はかさむと思ったほうがいいでしょう。」(P114)


儀式部分と、遺骨の処理、この2つに絞って考えると自分が何を重視しているのか、家族が何を重視しているのかよく見えてきて、シンプルにできる部分もよく見えるようになります。葬儀という1つのパッケージで見てしまうと、省く部分も見えなくなります。この2つの観点はとても役立ち、私のサイト「ボクのお葬式はこうしてほしい」
でも、この点、反映させることができました。

 

以前からお話しているように、私は、

 

@儀式としてのお葬式

 

これは極限までシンプルにしたいと考えています。具体的に言えば直葬で良いと思っています。亡くなって数日以内で、思い出に残るセレモニーを家族がつくり上げるのは不可能です。準備し、心を整え、別れを惜しむために、少なくとも1週間は必要だといえると思います。

 

もちろん、遺体をいつまでも保存するわけにいきませんから(エンバーミングのような処理を施せば別ですが)遺体はできるだけ費用をかけず、手間をかけず、火葬してもらおうと考えています。生前見積もりを利用したところ、15万程度で、病院からの搬送→火葬などを行えます。

 

遺された遺族のことを考えると、それだけでは、心の区切りがつかないかもしれません。また、生前、本当に良くしてくださった友人たちにも何らかの感謝を表す機会を持ちたいとも思います。それを考えますと、死後、1ヶ月以内に、暗くなり過ぎないふさわしいホールを借りて、何らかの形のお別れ会は開きたいと思います。遺体はすでにありませんが、写真や、故人を思い出せるもの、そして、遺族を慰めるために友人が多く来てくれるならそれで十分です。

 

A火葬後の遺骨の処理

 

これは、散骨で良いと思っています。うちは仏教ではありませんし、檀家でも無いので、墓を代々守っていく必要もありません。また、私の代で墓を建てる必然性もありません。共同の保管所のようなところでも良いのですが、保管料がかかるとも聞いています。一度火葬してしまい、遺骨を粉砕すれば(遺灰なら)、それを海にまこうが、それを、土に埋めようが、はっきりいって自由です。なんなら自宅の庭でも法的には何の問題も無いのです。そうであれば、遺骨の処理もできるだけ簡便に、費用をかけず行ってほしいと思っています。

 

まあ、私の葬式論は、別にしましても・・・(汗)

 

この2つの視点をしっかり定め、決めておくことで、自分の葬式のプランニングを正確にしておくことが可能です。

 

 

葬儀が提供できるもの

 

「葬儀というのは形に残らないサービスです。ある意味、心の満足しか提供できないと言っても過言ではありません。人的サービスであれ、物理的サービスであれ、同じです。」(P68)

 

「死に直面した家族は、悲しみの中で葬儀という、故人の最期のセレモニーを迎えなければなりません。故人の意思を反映したいと思いながらも、限られた時間の中でさまざまな決断をしていくことになります。・・・ある意味混乱した中で、お金が絡む決断をするわけで、どうしても葬祭業者という専門家の指示に従うことになります。その結果、業者がすすめる「世間の目を気にした無難な葬式」で執り行われるということも少なくありません。そうしたことが、葬儀が終わった後、「業者のいいなりになった」といった不満になって残ってしまうのです。」
(P72)


葬儀は、何か形に残る「モノ」の買い物ではありません。むしろ、サービスを買うことに似ています。だとすると、安いから良い、高いから悪い、というものではありません。葬儀の後に、遺族の心が満たされたか、それとも、そうではなかったか、そこが大事です。ご存知のように、日本のお葬式の相場は非常に高いです(200万前後)

 


SANY0001 / duck75

 

いわゆる「普通」の葬儀をしようと、仏式でのパッケージを提案されると莫大な費用を見込む必要があります。本当にそれを願って、決定して、そして「良い買い物をした!」と思えると良いのですが・・・「買わされた!」と思うと、他の買い物と同じですよね、ハラたちますよね。

 

他のどんなサービスとも同じように、
よく考えて、賢い買い物をする必要があるということです。

 

「僕の死に方」を書いた金子さんは、お買い得情報を伝える流通ジャーナリストでしたが、自分の最後をしっかりプロデュースしました。賢い消費、賢い選択、自分がいつも伝えていたことを、この「葬儀」という大きな買い物でも示したというわけです。金子さんの思考パターンと、実際に行った準備はとても考えさせられます。

 

 

 

結婚式や、何らかのイベント、一生に一度のものはよ〜く計画し、それなりのお金を払い、後悔の無いようにするけど葬儀の場合は、突然行うことになり、何の計画も無いまま、気づくと数十万、数百万という、この消費の仕方、ここが問題だというわけです。

 

今や、賢い消費者として、正面からこの問題に取り組まなければ
ならないことがよくわかりますね。

 

最後に豆知識ですが、

 

死後に口座凍結

 

「実際、七十歳以上のほとんどの方は、なんらかの形で葬儀費用を準備されています。「互助会に入っている」「自分の生命保険を葬儀費用に当ててほしい」「費用を貯金している」という方々です。ただ、銀行に貯金したお金はすぐに用意できません。なぜなら死亡した時点で、銀行口座は一時的に凍結されてしまいます。それを引き出すにあたっては、手続きが必要になります。やはりある程度の現金(たとえば100万円程度)は、手元に用意しておくことも必要でしょう。」(P119)


これは、前述の金子さんも書き残していました。死後は口座を凍結され、葬儀費用も出せなくなるので事前に葬儀会社に見積をとり、概算を出して、奥様の口座に先に振り込んでおいたそうです。細かな配慮ですが、実際に親族が、死後にあたふたしないように、このへんもよく考えておきたいですね。

 

少まとめ

葬儀は大きな買い物なので、満足の行く買い物になるようにしっかり、計画しなければならない。とりわけ、儀式としての葬儀、遺骨の処理、2つの観点にたって考えていくと、葬儀もよく計画できるもの。

 

あわせて読みたい

葬儀屋さんと生前打ち合わせをしてみました。



 

これは、私の考えですが、葬式は儀礼を一切取り去り、
出来る限り「シンプル」にしたいと思っています。
私が実際に打ち合わせ、生前見積もりをした葬儀屋さんを
ご紹介いたします。メールのみでのやりとりも可能です。




直葬・火葬式可能なシンプルなお葬式プランが安い(資料請求)



スポンサードリンク

関連ページ

「葬式無用論」への反論
島田氏の葬式は、要らないへの反論本として、葬式がなぜ必要であるかを問い続ける一条氏の試みです。
「かたち」としての葬儀必要論
愛する人を失って動揺した心には「かたち」としての葬儀が大切だという、本書の中心的な主張が興味深いものと感じます。