一般人が「生前葬」を行うのは現実的か?

一般人が「生前葬」を行うのは現実的か?

一般人が「生前葬」を行うのは現実的か?

 

生前葬に関する本や、ネットの記事を目にすることがあります。芸能人はいざ知らず、一般人が生前葬を行うというのは、あまり現実的ではないように思えます。しかし、そのエッセンス、つまり生きているうちに感謝を述べ、生きてきた軌跡を確かめていくというその考え方は、大いに同意できます。ここに、直葬を選択する人たちが、現実的な観点で生前葬のエッセンスを取り入れることができる方法を提案してみたいと思います。

(対談)生前葬、直葬・シンプル葬に連ねた提案。

「有名人の場合は、赤塚不二夫さんや水の江瀧子さんの生前葬が有名です。水の江さんの生前葬では、葬儀委員長、代表献花、司会を大物タレントでしめ、弔辞も大勢の方に披露されたそうです。本人が出席しての葬儀ですから、笑みの絶えない賑やかな葬儀だったようです。

 

生前葬には、本人が生存しているうちに、ともに過ごした喜びを本人と参加者が分かち合うというとても大切な意味があります。一般的な葬儀では、亡くなってからのお見送りであり、参列者には心残りもありえますが、生前葬であれば、ゆっくり本人と語り合うことができるのです。」

 

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ヨシノリハラ 葬儀って自分でプロデュースできるイベントだけど、自分でそれを最後に見ることができないってのが寂しいなと思っていました(参考:最後のイベントプロデュース)。叔父が、自分の葬儀の準備を全部やってから逝った時、病室でそれを全部見ていて、切ない気持ちがしましたよ。そこで、そういえば、生前葬ってあったよなと思い出しました。

 

生前に、今までお世話になってきた人に別れを告げて、感謝をして、ともに時を過ごすというのって素敵だなと思っていたんですよね。水の江さんの生前葬は芸能界でも有名です。78歳の時に、行ってますが、実際には90代まで長生きなさったんですよね。(参考:賑やかに行われた水の江滝子の「生前葬」

 

一般人が「生前葬」を行うというのは現実的なのでしょうか?どう思われますか?

 

パパノリハラ そうですね、まあ一般的かどうかと尋ねられると、一般的ではないでしょうね。私の周りでも、生前葬を行った知人はいません。日本では、あまりそのような風習もありませんから、悪ふざけのように見られてしまうというリスクのほうが大きいかもしれませんね。有名人の場合は、イベントとして許容されますが、一般人だとね。

 

単に生きている間に、感謝を伝えたり、語り合いたいのであれば、通常のパーティーを催すというほうが、呼ばれた方もスッキリするかもしれません。しかし、ヨシ君の言うのももっともな面もあります。葬儀は、本来であれば、主役が自分なのに、肝心の自分はいないという寂しさがあります。そこで、生前葬とまでは行きませんが、こんな提案はどうでしょうか。

 

生前に最後の挨拶を行う

パパノリハラ 私がもし、自分の死期を悟った時などに行いたいなと思っている方法があります。「一円も使わない終活」という本の中で書かれているのですが、意識があるうちに、親族を家に読んで直接感謝の手紙を読んだり、思い出を語ったりするという方法です。(参考:お別れは生きているうちに)。その場で、直葬・シンプル葬で葬儀は行うので、通夜や告別式なども行わずに、シンプルに済ませたいことなどを話し合ったそうです。これはいいなぁと思って読みました。

 

どうしても死が避けられないタイミングというのはあります。抗うのではなく、受け入れなくてはならない時が来ます。そういう時には、これまで大切にしてきた人、一人ひとりとしっかり話し合って、感謝を伝えたいと思います。

 

ヨシノリハラ ああ、いいですね。その考え方。生前葬を大々的に行うよりも、思いが果たされるような、そんな気がします。突然、逝くなら準備ができないけれど、病気のように徐々に死に向かっていることが分かったなら、その時には、この方法をとってみたいと思います。

 

パパノリハラ そうだね。生前葬を行う人は、一般的に、死後には密葬(直葬のような形)で儀式をしないことが多いようです。

 

「生前葬は形式にとらわれませんから、どのような形式にするかで費用は千差万別です。ただし、本人が生存中に本人の出費で行うことができるという点で、遺族に面倒をかけることにはならなそうです。 また、生前葬の後、亡くなったときの葬式は、家族葬や密葬で行うことが多いようです。」

 

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同じように、生前に自分が別れを告げたい人にしっかり挨拶ができれば、堂々と直葬を行えるというメリットもありそうですね。

 

毎日が生前葬という生き方

 

パパノリハラ 終活本でも、骨太な意見を持つ、ひろさちやさんも、水の江さんの生前葬をきっかけに、一般人が行える、「いわば生前葬」のような生き方を説明しています。これも私の好きな考え方です。

 

「水の江滝子さんは、芸能人だからあんなふうにやるんでしょ。わたしは、もっと慎ましやかにしんみりとした生前葬をやりたいんです」  わたしはここまで聞いて、彼女にこう言いました。

 

「わたしも賛成です。なかなかいい考えですね。では、あなた、次に友だちに会う時に、これが生前葬だと思って会いなさい。明日もだれかと会う時に、これが生前葬だと思って会いなさい。ただし、相手にはなにも言ってはだめです。自分の心の中だけで、これは生前葬だと思っていっしょにお茶を飲めばいいし、お酒を飲めばいいのです。あの人はかけがえのない友だちだったと思いながら話ができたら、これは生前葬になるのではないでしょうか」  すると彼女は、「ありがとうございました」と言って喜んでくれました。

 

ほんとうの生前葬というものを考えれば、そんな遊びではなく、会う人会う人と真剣に対峙する「一期一会」の精神に結びつくものになると思いますし、またそうでなければいけないでしょう。わたしたちの一日一日が生前葬となることができれば、生そのものが輝き出すことでしょう。」

 

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ヨシノリハラ なるほど。必ずしも、自分が生前葬を行いたかったわけではないことが分かりました。直葬・シンプル葬をうまく活用することで、心の通う、本人にとっても、看取る人にとっても良いお葬式(見送り)ができそうな気がしています。

まとめ

一般人が生前葬を行うというのは、あまり無い発想ではあるのですが、そのエッセンスを理解すれば、生前にお別れをするのはとても良いことだと思っています。直葬・シンプル葬はそっけないと思われることが多いようですが、自分の願いをきちんと形にしていくことで、受け入れやすく、心のこもった最後を演出できるピースとなります。カギは、自分たちでしっかり考えて、形にしていくことですね。

 

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