島村麻里さんの「お別れ会」

島村麻里さんの「お別れ会」

島村麻里さんは51歳で、くもまっか出血で自宅で亡くなりました。独身でしたから、気がつくのが遅くなり、死後数日たってからライター仲間が彼女の死を発見したそうです。友人だった香山リカさんは、島村さんの死をきっかけにして、孤独死をテーマにした本を一冊書き上げました。

 

私も書評しています(参考:書評 しがみつかない死に方

 

 

この本の中で、島村さんの追悼が「お別れ会」という形で行われたことが記されていますがこれはひとつの理想的なお別れの形だと感じました。

 

お別れ会という新しい潮流

 

「お別れ会は、今後、ひとり暮らしで亡くなった人の場合のひとつの定番スタイルになっていきそうだ。それは本人自身の希望で行われる場合と、友人や知人たちの発案で行われる場合とがあるはずだが、たとえば最初から会費制などにしておけば、それほどの費用をかけずに行うこともできる。葬儀社から言われるままに何十万、何百万と費用を支払う葬儀とは違い、普通のパーティ感覚でだれでも取り仕切ることができるのも魅力だ。」(P110)

 

「島村さんはかねて、「私が死んだら大勢で集まって楽しく飲んで送って」と口にしていたということだが、その立食パーティ式の会もとにかくにぎやか、本人の遺影がなければ受賞パーティーかと錯覚するほどであった。」(P112)


島村さんは、生前から、

 

「頼むから、私が死んでも、お葬式はせんといてね。その代わり、友達や仲間をたくさん呼んで、
盛大な飲み会でも開いて、私のことを肴にパ〜っと盛り上がって・・・・」

 

と言っていたそうです。遺族や友人が、それを実現してくれました。亡くなってから約2ヶ月後に「サヨナラシマムラ大宴会」と称して、立食パーティーを開いたのです。
島村さんの大好きだったワインを飲みながら、島村さんの笑えるエピソードを発表し合い、故人を惜しむ機会としたのです。出席した香山リカさんによると「受賞パーティ」に見紛うものだったようです。ちなみに、服装も「喪服」は厳禁だったようです。

 

面白い試みだったのは、オークション形式の形見分け。片付けに協力した友達が、テーマごとに遺品を分類し、希望者を募ったのだとか。

 

オークション形式の形見分けイベント

 

「ものによっては何人もの手があがることもある。その場合は、希望者に簡単なアピールなどをしてもらって、じゃんけんで「落札者」を決定。次から次へと出てくる彼女ならではのグッズに感心したり爆笑したりしながら、遺品はわたるべき人の手にわたっていった。」(P112)


これは面白いですね。その場に笑いがあり、笑い涙がたくさん流された様子を想像できました。亡くなってから2ヶ月後ということですから、遺族にとっても負担の残らない時期に、しっかり準備をして、葬儀会場ではなくパーティー会場で、偲ぶ会ができる、これはなかなか素敵なことではないでしょうか。

 

孤独死という最後の死は、見る人から見れば哀愁が漂うのかもしれませんが、お別れ会を見る限り、彼女が愛されており、皆の記憶の中で輝いていることに確信を置けます。このようなお別れ会はひとつの理想かもしれません。

 

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