家族葬は豪華すぎないか?費用をかけない、家族だけで、の落とし穴。

家族葬は豪華すぎないか?落とし穴に注意しよう!

家族葬は豪華すぎないか?落とし穴に注意しよう!

 

島田氏の「葬式はいらない」に代表されるような、一連の葬式仏教批判や、形骸化した葬儀への強い批判が、少し落ち着いてきた感があります。一時期は葬儀なんて意味がないという極端な考え方も流布しており、直葬ブームとも呼べるものも生じましたが、その実、長年根付いてきた「葬儀」という形にも意味があり、それを急激になくしてしまうことにも抵抗が生じていました。ここにきて、どちらかへの偏りが強すぎたことへの反省もあり、バランスを重視する考え方が復興してきました。そこで多くの人に受け入れられる考え方として世に出てきたのが「家族葬」です。葬儀社も、近年ではさかんに「家族葬」を謳っています。

 

しかし、家族葬と言いつつも、プランの内訳をみていると、以前の高額な葬儀とそれほど変わらないのかな?と思う面も見えてきました。そこで、多くの人が家族葬を願う根っこに立ち戻って家族葬をよりシンプルにする方法を考察しました。

(対談)「家族葬」なのに高額ってことはつまり・・・

ヨシノリハラ ひたすら葬儀について調べていた時期があり、友人や知人からよく相談されるようになりました。その中で「うちは費用をかけないで、家族葬にしようと思う」というコメントをよく聞きました。私は、イベント部分をカットした直葬・シンプル葬を提案しているわけですが、まあ、家族葬でもシンプルで良いよねと思っていたのですが、最近、葬儀社のパンフレットやコースなどを確認すると「家族葬」と銘打ちながらも実は、かなり高額になっているプランも散見するようになりました。

 

もちろん、以前の「常識的」葬儀よりは安いのですが、それでも、こんなに豪華である必要はあるの?と思うくらい。

 

家族葬は世間のニーズに合った商品?

パパノリハラ 確かにヨシ君のおっしゃる通りです。「家族葬」は葬儀社が、現在の世の中のニーズを探りつつ、なおかつ利益を最大化するために作った商品だよね。そんな感じがします。少し古いのですが、興味深いアンケートがあるので少し引用しますね。このアンケートを見ると、世の中のニーズが分かります。

 

最近の葬儀の傾向(アンケート)

「一般社団法人日本消費者協会がまとめた「葬儀についてのアンケート調査」(第10回、2014年1月)で、最近の葬儀の傾向を探っていきたいと思います。

 

葬儀への参列の経験は、97.6%の人が「有り」と答えていますが、その印象は様々のようです。「形式的になりすぎている」(47.6%)、「もっと質素にしたほうがよい」(37.9%)、「不必要のものが多すぎる」(33.2%)、「世間体や見栄にこだわりすぎている」(32.6%)と、厳しい印象が多く続いています。

 

自分はどんな葬儀で送ってほしいのか。望ましい葬儀のかたちへの回答は、「費用をかけないでほしい」(59.1%)、「家族だけで送ってほしい」(51.1%)、「子どもや地域の人に任せたい」(19.3%)と続きます。「費用をかけない」「家族だけ」が最近の葬儀に対する考えのトレンドのようです。・・・そこで、家族葬へのイメージを探ってみると、「近しい身内だけで行う葬儀」(64.5%)、「静かに故人を送る葬儀」(14.8%)。「身内だけで」「静かに送る」のが家族葬のイメージということがあらためてわかります。」

 

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アンケートの分析が興味深いね。

 

「費用をかけすぎないで」「身内だけで」「家族だけで」を実現したいという強いニーズがあるわけですが、そこで葬儀社の商品として「家族葬」が生まれました。しかし、考えてみたいのは、家族葬の本質は、親しい人だけで故人を悼みたいということであって、従来のような形骸化した葬儀のミニチュアバージョンを行いたいわけではないはずだということです。

 

家族葬の高額化と二重価格商法

二重価格商法というものがありますが、あらかじめ高い値段を見せておくと、絶対的には安くないのに、なんだかすごく安い気がして買物してしまうってことありますよね。

 

ヨシノリハラ はいはい、テレビショッピングでもやってます。「本当は39800円の商品を3980円!しかも今なら同じものをもう一台!」(笑)そもそも、最初が高くないか?ってわけですよね。なるほど、葬儀社の賞品の売り方も、ある意味、それに似ているわけですね。

 

家族葬は豪華すぎないか?落とし穴に注意しよう!

 

パパノリハラ そうそう、例えば、一日葬を組み合わせた商品があるよね。一日葬は、通夜と告別式をひとつにしてしまってお得というサービスなんだけど。そもそも、無宗教で仏式にこだわらないなら、通夜も告別式も不要ですよね。一日だからお得という論理は成り立たない。でも、常識的には通夜に告別式に、、、という葬儀が一般的だったから、一日葬は画期的で「安く、簡便」に思えたわけです。

 

家族葬も同じように、常識的な葬儀は祭壇に100万、通夜に告別式に100万と200万近くかかるわけだけど、それは人を一杯呼ぶからだと。なら、家族、親族だけで行えば安く済むよね、しかも半額以下で70万〜100万みたいな感じなんだよね。まあ、前提が従来のお葬式にあるので、これでも安く見える。でも、ほんとにそれ必要?ってことですよね。

 

ヨシノリハラ 確かにそうですよね。従来の仏式葬儀を継承する必要がないなら、もっと家族で温かく故人を送る方法はいろいろありますね。たとえば、儀式、イベント部分を排除したリビング葬は私の考えにけっこうマッチしてました(参考:「リビング葬」の可能性に開眼!直葬・シンプル葬に彩りを添える)。葬儀屋さんもイベントというよりも、場所貸しというイメージですね。遺体を安置し、いくらか弔問に来てくださる方も落ち着き、家族も落ち着いて最後を迎える「場」を提供する。これでも「家族だけで」「費用をかけない」は十分満たせますよね。しめて30万くらいです。

 

パパノリハラ本当にそうだね。まあ、実際に「家族葬」というイメージに引っ張られすぎてしまう傾向が世の中にあるからだね。高額すぎる家族葬もやがて駆逐されていくとは思うけれど、ちゃんと、消費者が精査することも必要ですね。

 

直葬は確かに極端にシンプルすぎるという批判もあるのですが、その分、葬儀に本当に「必要」なパーツが何かをはっきりさせてくれるから、それを基本にしながら、本当に家族にとって、個人を悼み、思い出にしっかり浸ることができる「時」を設けられると良いと思っていますね。

まとめ

なんだか葬儀社の敵のようですね、ま〜、そういう意図はないのですが、一消費者として気になったことを取り上げました。

 

葬儀社各社のパンフレットを見ながら私が気になっていたのは、今日、取り上げた家族葬が必要以上に豪華になりすぎているのではないかという点でした。「家族葬」という言葉を使えば、「費用をかけない」「家族だけ」というイメージが想起されますし、従来の100万、200万の葬儀より安いという意識で50−100万は請求してもよいという葬儀社の考え方が透けて見えるようで、私としてはあまり良い気持ちはしていませんでした。

 

このサイトで提唱している直葬・シンプル葬は、あまりにもシンプルすぎるかもしれませんが、最低限のパーツの組み合わせで、故人を送るもっともよいとき、最後のときが送れる良い方法だと確信しています。

 

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