ボクの「葬式不要論」

余命宣告はどれくらいあたるのか?祖母の事例から考えた。

余命宣告はどれくらいあたるのか?祖母の事例から考えた。
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私の祖母は89歳で、余命宣告(2週間以内)を受けました。家族内も大慌てで、一気に葬儀の準備なども進めました。そこから、数か月たって、いまだ元気でぴんぴんしている祖母をみると、余命宣告っていったい何なん?という思いがぬぐえません。

 

余命宣告はどれほどあたるのかを考えてみました。

(対談)余命宣告はどれくらいの確率で当たるのか?

ヨシノリハラ うちのおばあちゃんの話です。もう少し、詳しくしましょうか。

 

余命宣告を受けた祖母の話

「あと2週間以内でしょう」という余命宣告をされました。すでに89歳という高齢でしたし、家族もしょうがないなと覚悟していました。近所のかかりつけ医のところで定期的に検査を受けていたところ、貧血が進んでいるという診断でした。すでにその時点でヘモグロビンが10をきっていましたが、一週間ごとに、8→7→6と減っていきます。提携病院に回された時には、すでにヘモグロビンが5になっていました。

 

様々な検査を行った結果、鉄欠乏性の貧血ではない(どこからも出血していない)、また栄養不足ゆえの貧血ではない(ビタミンB12や葉酸)ことが確認されました。おそらくは、骨髄が老化してもう赤血球を作っていないのだろうということでした。医師がいうには、赤血球の寿命は作られてから20日間ほどなのだそうです。そうすると何もしない(輸血もしない)状態だと、このまま2週間ほどで亡くなります、と宣告されました。貧血状態で生きているということは心臓が必死になっている状態ですから、89歳のおばあちゃんが常に走っているような状態、どこかで心不全を起こして突然亡くなるというのがおそらく予想できることであろうと言われました。

 

家族で話し合い、積極的な延命治療としての輸血は行わないことにしました。そんなことがあって、葬儀屋への見積もりなどもとりはじめ、用意しだしたのです。これがちょうどその時の記事です(参考:【実録】地元の葬儀社と事前打ち合わせをするために見積もりを依頼してみました)。ところが、数か月たった今でも、おばあちゃんピンピンしております。

 

パパノリハラ確かにあの時は家族も大慌てでしたね。各地から親族が集まってきて、おばあちゃんと一緒にお寿司を食べましたね。最後の晩餐って感じでしたが、とにかく、おばあちゃんがモリモリ食べるのに驚きがありましたね。その後、みんなで葬儀の打ち合わせとかしてましたが・・・。いつまでたっても衰える雰囲気はない・・。医師の宣告もリアルで、これは間違いないなと思えるものでしたが、その後のおばあちゃんは、貧血(5以下)なのにも関わらず、どんどん元気になってきています。

 

ヨシノリハラ人間の生命力って不思議ですよね。おばあちゃんは、50代のころに末期のがんを宣告され、闘病してきました。その時も余命宣告されています。今となっては、余命宣告した医師のほうが逝っちゃっているかもしれませんが、そもそも、余命宣告とは何なのでしょうか?どれくらいあたるのか?と考えてしまいますね。

 

余命宣告は気にしない

パパノリハラ 誰がいつ亡くなるか、医師には本当のところが分からないというのが実態でしょうね。老衰した患者に対してのコメントでも、これほどあてにならないわけですから。e-クリニックの岡本氏は、医師が余命宣告する理由を2つ挙げています。

 

限られた選択肢の中だけの話である

「余命告知の意味は、少なくとも3大療法という限られた枠の中だけの話です。それも、その医療機関での、限定された枠の中での話です。その上、身体の環境整備をまったくしていないケースの話であり、その中でも考えられる最悪のケースの話なのです。」(P73)

 

「主治医が言う「治療法はもうありません」の意味は、何度も言うように「3大療法の範囲内(あるいは保険適用内)では治療法がない」というのが正しいと思います。」(P75)


医師の経験値は限られています。どんな病にも標準治療がありますが、その治療を施しても回復しないと思えた場合には、医師はわりと早い段階で「さじを投げる」ものです。余命宣告は、実際には「私(医師)にはもう手がありません、ほかは分かりませんけど」と翻訳して聞くと良いということです。岡本氏が指摘するように「希望のない余命告知は・・・いたずらに免疫力を低下させるだけ」だと思います。

 

ヨシノリハラ 確かにそうですね。おばあちゃんの食欲はかなり衰えていましたから、家族は、プロテインを飲ませたり、自分たちでできること、可能な限りできる様々な方法を試しましたよね。もともと、おばあちゃんはガンで余命宣告されたときも、光線治療(温熱療法の一種)を信じて、ずっと代替療法を選択してきました。医師には馬鹿にされましたが、そこから30年生きた実績がありますからね・・・。

 

しかし、医師の手数が限られていることは理解できますが、なぜ多くの医師が、ためらいもなく余命宣告をするのでしょうか?

 

パパノリハラそうですね。現在の標準治療での持ち手の少なさに加えて、医師自身の問題も指摘されています。

 

医者自身の保身

「安請け合いをしてしまって、あとから苦情がくることを避けたいという主治医の思惑だと思います。つまり患者さんのためではなくて、医者自身が身を守るために余命宣告を行う場合もありうるということです。」(P73)

標準治療を実行して患者が亡くなっても医師は安心していられます。訴えられることもありませんし、言った通りになりました、医師の面目を保つ、てな具合です。しかし、少しでも希望を持たせて「どうしてくれるんだ、医療ミスではないのか」と言われるリスクを考えると、医師はどうしてもネガティブな方向性でのコメントをせざるを得ないということのようです。

 

ヨシノリハラなるほど。医師側の思惑も考えると、わりとあっさり余命宣告をしてくれちゃう理由もわかりますね。患者とその家族に及ぼす影響はかなり大きいですけどね。私も葬儀社と真剣に打ち合わせしちゃいましたから。まあ、年齢を考えると、準備を先んじて行っておくことにはメリットはあると思いますが・・。

 

パパノリハラ そう考えると、医師が行う余命宣告がどれくらいあたるのか?と考えること自体、あまり意味がないかもしれませんね。まあ、人体と医学に関しては、分からないことだらけです。希望があるにこしたことはありませんので、気持ちはあくまでも前向きに患者を励ましつつ、最悪の時の備えは葬儀しかり、相続しかり、ですが、早めに用意しておくと良いのではないでしょうか。

 

参考:9割の医者はがんを誤解している!岡本裕 飛鳥新社

まとめ

余命宣告を受けると動揺します。すでに89歳で、老衰と言われても不思議ではない祖母の場合でもそうでした。家族中がプチパニックになりました。結果としては良かったわけですが、冷静に物事をとらえ、そして現実を見据えて用意を行っていく大切さを学んだ一件となりました。

 

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