どこからが延命治療なのか(何が含まれるのか)?

どこからが延命治療なのか(何が含まれるのか)?

どこからが延命治療なのか(何が含まれるのか)?

 

画像引用:お看取りマンガ〜「延命処置どうしますか?」と医者に聞かれる前に読む本 Kindle版mhlworz (著), 極東ベンジャミン (イラスト)

 

あまり準備することなく、医師から「延命治療を施しますか?」と聞かれることがある・・・、癌で逝った叔父の壮絶な生き様や、祖母の余命宣告、友人の母の闘病などを間近で見てきて、いよいよ真剣に考えさせられます。いざ、自分の家族が関係している時に、治療を施してもらうか否かを即座に決めることの難しさ・・。辛く感じます。

 

お看取りマンガ〜「延命処置どうしますか?」と医者に聞かれる前に読む本 の中では老衰患者(95歳)の延命治療を行ったVerと、自宅で看取ったVerが対照的に描かれています。延命治療に含まれるもの、また、治療を施した場合の結果などを視覚的に理解することができます。私も経験しましたが、いざ、「延命治療に入るかどうか」というタイミングで医師に急かされると、かなり混乱します。

 

まずは、どこからが延命治療なのか?何が含まれるかをはっきりさせていきたいと思います。

 

(対談)「延命治療を受けますか?」

ヨシノリハラ 延命治療を受けるかどうか?と聞かれたら、私は即座に拒否する派でした。いま、30代ですけど、植物人間のようになって脳死状態でも何十年も生き続けるというのも嫌です。家族の迷惑になるとしたらと考えると、延命治療拒否派ですが・・・、最近、なんとなく割り切れないというか悩むことが多くなったんです。

 

救急病院に運ばれた友人のお父さんですが、意識不明ですぐに人工呼吸器が必要になりました。倒れた直後から、何度も呼吸がとまり、ようやく蘇生しました。このタイミングで「人工呼吸器をつけるか否か」数分の間に、友人は決定しなくてはなりませんでした。そもそも、人工呼吸器が延命治療とは考えていなかったようですが・・。後日談ですが、友人のお父さんは意識が戻らず、そのまま人工呼吸器をつけたまま、療養型の病院に転院となりました。

 

友人もそうですし、倒れたお父さんも、このような延命治療を望んでいたのか?と考えるようになりました。

 

どこからが「延命治療」なのか?

パパノリハラ なるほど。ヨシ君の友人も辛い経験をなさいましたね。日常会話の中で「延命治療をどうするか?」を聞かれると、「自分は延命は望まない」という人は少なくないのですが、いざその場になると、きちんと決定をするというのは難しいことですね。そもそも、延命治療には何が含まれるかを考えてみましょうか。

 

そもそも、延命治療とは治療不可能な状況で、病気を治すことではなく、命を延ばす(延命)のために行われる治療です。うむ、そのままですね。延命治療の決定が難しいのは、一度、延命治療を始めてしまうと、途中でやめることはできないということです。途中で延命治療を中止すると、殺人罪に問われることもあるようです。

 

栄養補給型の延命治療

まず考えておきたいのは、何らかの原因で、口から栄養をとれなくなった場合です。

中心静脈栄養

足の付け根や鎖骨の下の血管から高カロリーの輸液を点滴する方法です。栄養を補給し続ければ、体自体は延々と生き続けることも少なくありません。しかし、中心静脈栄養は介護施設での管理ができないため、病院限定の手法となります。しかし、3か月以上は同じ病院にとどまることができないため、療養型の施設を3か月ごとに転院してあるくという必要が生じます。

 

経腸栄養

直接、胃腸に栄養を流し込む方法です。鼻から管を通す「経鼻経管栄養」と、胃に直接、栄養を流し込む「胃ろう」があります。

栄養補給型の延命治療の場合は、切羽詰まるような状況で、延命するかを決定する必要は生じないかもしれません。何もしなければ、一週間〜二週間のうちに衰弱死します。「栄養をいれるかどうか?」という段階で、これを「延命治療」と判断できる方はそれほど多くないかもしれません。栄養さえ十分に満たしていれば、意識が無くても、物理的には延々と生き続けることができます。それを本当に望むのかどうかを、本人も家族も判断しなくてはなりません。また状況が改善して、口から食べ物を再び食べられるようになるという可能性が絶対ないと言いえる人はいません。

 

呼吸を維持するための延命治療

自発呼吸をしていない場合などは、かなり緊急に、延命治療の有無を判断しなければなりません。そのままにしたら、人は、すぐに死んでしまいます。

人工呼吸器

口から直接チューブを差し込んで、呼吸を補助します。自発呼吸をほとんどしていなくても、いわば機械に呼吸させられるような状態となります。口からのチューブを入れた人工呼吸器には感染症のリスクなどが多いため、ある程度の期間(2週間程度)で、気管切開という手術をして、首(のど)のあたりに穴をあけてそこから空気を送り込むことになります。この状態であっても、やがて呼吸機能が改善し、チューブを取り外して改善した人もいます。

自発呼吸が戻るのかどうか?、また、肺の機能が回復するかどうかなどが争点ではありますが、将来的に「絶対に」改善するとも、改善しないとも言えないのが医師も辛いところだと思います。冒頭でご紹介したマンガのように老衰であればはっきりしていますが。ヨシ君の友人の父親の場合ですと、まだ60代だったようです。医師は、「今のところ意識が戻らないが、もしかすると、何年か後に、ふと意識を取り戻すかもしれない」と言ったということで、これは、実に迷える状況ですね。

 

延命治療としての人工呼吸を拒否すれば即座に命は終わります。栄養補給をやめれば、1〜2週間で命は枯れていきます。しかし、もし延命治療をしていれば、万に一度の可能性が開けたかもしれないのです。ここです、ここ。

 

積極的な治療を行うかどうかの延命治療

老齢ゆえに、積極的な手術を行うかどうか?という種類の、いわば延命治療もあります。私が身近で見た例ですと、心臓疾患が発見されましたがすでに80後半だったため医師は手術の方がリスクが高いと説明していました。その方は、あとは寿命を全うすると決めておられました。これもいわば、延命治療の拒否となるでしょう。身近な例では、祖母が骨髄が老化して赤血球を作れなくなり、輸血を行うかどうかという話し合いを医師としたことがあります。

 

参考:余命宣告はどれくらいあたるのか?祖母の事例から考えた。

 

延命治療をやめた叔父の話

ヨシノリハラ うわ〜、これは難しい・・。難しすぎますね。しかも、パパ、話しすぎです(苦笑)。う〜ん。そうなると、やはり、医学的に見て、もはや回復不能なのかどうか?という判断が、延命治療を行うかどうかの分かれ目ということになるのでしょうか。その医学的に見て回復不能が、どれほど確かなのか?ということですね。難しいのは・・。

 

パパノリハラ そうなりますね。私は何例か身近で延命治療を受けた例、受けなかった例を目撃しました。それでも、一番印象に残っているのは、叔父の例です。

 

参考:自分のエンディングを自分で決める
(私が終活を始めたきっかけにもなっています)

 

私の叔父の場合ですと、余命がかなりはっきり分かるほどになった時には、自分で中心静脈栄養も、経腸栄養も断って、水分だけの点滴にしました。栄養の点滴をいれると調子が悪くなるのだと言ってました。もはや、体は栄養を欲していないということを叔父は知っていました。最後の1か月は、栄養を補給せず、水分だけの点滴にし、木が枯れるように亡くなりました。これは、正解だったなと感じました。これほど、潔い死に方があるのか・・と。

 

叔父が栄養を拒むといった時、家族はけっこうもめましたけれどね・・。どこの時点で、積極的に闘う治療から、死を受け入れていく治療に移行するかという見極めが難しいと思っています。

 

ヨシノリハラ 本当にそうですね。事前に自分の延命治療に関する意思の有無を記す「リビングウィル」を作る人も多くなっているようですが、いざという時に、どうしたらよいのか、これは本当に悩む問題なのですね。すみません。今のところ、私には答えが出ません・・。

 

参考:お看取りマンガ〜「延命処置どうしますか?」と医者に聞かれる前に読む本 Kindle版mhlworz (著), 極東ベンジャミン (イラスト)

まとめ

現実の状況を目にすると、軽々しい結論を述べることができなくなりました。今の私は、がんの末期や老衰を除く、延命治療の有無に関しては、何も言えないというのが正直なところです。この件に関して、さらに述べられる意見が固まったら、また記事にしていきたいと思います。

 

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