直葬・シンプル葬に「湯灌」は必要か?
友人のお母様が、病院で危篤になり、葬儀の準備を行う手伝いをしました。
彼も直葬・シンプル葬を希望していたので、予算を伝えて、事前に葬儀社から見積もりをとることを勧めました。葬儀社との話し合いはスムーズでしたが、直葬・シンプル葬でも「湯灌」はぜひとも行った方が良いと強く勧められたそうです。亡くなったお母様を綺麗な状態で送り出すため、湯灌は必要だ!と。事前の直葬の流れでは、湯灌は特に不要だと考えていた友人でしたが、ここまで強く葬儀社に言われると不安になったそうです。確かに亡くなった後、綺麗な状態にしてもらうのは必要かもしれない・・と。
直葬・シンプル葬を望む人にとって「湯灌」は必要なものなのでしょうか?今日は、そんな点を考えてみたいと思います。
(対談)葬儀社からけっこう強引に「湯灌」を勧められた・・



「湯灌」は宗教儀式

ご紹介した夫婦湯灌師は、湯灌は衛生的な意味であまり勧めないと言っているのも興味深いです(参考:「湯灌」は勧めない?)。実際に、湯灌と言っても今は、お湯に入れないで「清拭」(体を拭く)ことで代用している場合も少なくないようです。ちなみに、湯灌の費用は10万〜20万と言われますが、私が今まで見た見積もり書の中では、5-6万のオプションになっていることも少なくなかったですね。

遺体を綺麗にする「エンゼルケア」

参考:エンゼルケアとは?


参考:オプションとしての「湯灌」に見る葬儀ビジネスのこれから
これを防ぐには、最初から、直葬・シンプル葬への理解度が高い葬儀社と打ち合わせることしか無いでしょうね。普通の葬儀社だと、直葬・シンプル葬は儲からないので、なんとかオプションに誘導するのが普通なので。その面で、シンプルなお葬式のように、最初から、オプションを排除した格安を謳う葬儀社に見積もってもらうのは安心だと思いますね。
まとめ
「湯灌」「エンゼルケア」の区別がつかないと判断のしようがないですね。葬儀に特有の語彙ですが、一度意味を知ってしまえば、冷静に判断できます。葬儀社は、さも絶対必要のように「オプション」を勧めることがありますが、オプションはオプションですから。遺族にとって「宗教的な意味で」必要かどうかを判断したいですね。
私たちの家族の葬儀では、湯灌は不要ということをあらかじめ決定しています。葬儀自体を無宗教式で行いますし、遺体をきれいな状態に保つ処置は、病院で行われているのでOKということになります(病院で亡くなるという前提ですが)。
あわせて読みたい
葬儀屋さんと生前打ち合わせをしてみました。
出来る限り「シンプル」にしたいと思っています。
私が実際に打ち合わせ、生前見積もりをした葬儀屋さんを
ご紹介いたします。メールのみでのやりとりも可能です。
スポンサードリンク